活動報告


1 2011年度事業報告

 2011年度ワーカーズコレクティブてとては、生活さぽーとのサービス提供と、生活クラブの事業、みんなの居場所「わ〜くわっく北本」の運営を大きな二本柱として活動しました。
 生活クラブのエッコロ助成金を得、てとての新しいリーフレットを作成、エプロン、生活さぽーと用の電動アシスト自転車、レインウェアを購入しました。サロンでは、新しいエプロンを着用し、生活さぽーとでは、自転車が出払うほど忙しくなりました。
2011年度は、事業計画以外にも、会員のボランティアによる被災地支援、WNJ(ワーカーズコレクティブネットワークジャパン)全国会議での活動報告などを行いました。


1. 地域コミュニティ事業(みんなの居場所「わ〜くわっく北本」の運営)

サロン
サロン利用者:1,982人(前年比105%) 教室利用者:608人(同 137%)
2011年度は常設の教室(俳句、書道、手織り・手紬教室、骨盤ストレッチ教室、ほっとカフェ等)を定期的に開講しました。 月に1度、土曜を開業日とし、フリーマーケットを開催しました。 頻度の高いリピーターの新規獲得には至りませんでしたが、心の病を抱えて地域生活を送る人の日中の居場所として利用される事例が増え、その中の一人をボランティアとして受け入れました。地域の人や生活クラブ組合員の抱える生活課題の相談窓口としても利用されています。中高年の男性の参加できる行事や地域の教え合いなどの企画は、具体的な実施に至りませんでした。認知症センター方式の研修に8名が参加しました。

食事作り
食数:1,987食(前年比 87.7%)  月平均165食(前年差△22)
震災以降、利用者の減少に伴い食数の減少がありましたが、この場所を必要としている人に食を提供することができました。生活習慣病を抱える人の食事を提供することで、毎日の病気の改善がみられました。5時以降の居場所利用・塾弁については、具体的な検討には至りませんでした。

一時託児・親子ひろば
一時託児サービス提供時間 127時間(前年比70%)親子の広場 139組(同81.8%)
年間を通して開催した教室の「からだを使って遊びましょう」は、毎回参加の利用者が楽しめて好評でした。離乳食学習会は、参加者の紹介があり次に続いたり、地域の助産院との連携を進めました。また手作りの教室への参加もありました。託児は、リピーターの利用、生活クラブの組合員活動中の託児を行いました。夏まつりを開催し、多くの地域の子供たちが参加しました。県の施策である「赤ちゃん駅」の登録を行い、広報に努めました。


2. 地域生活サポート事業

生活さぽーと(名称変更)
定期的利用 11件 年間サービス提供時間 1,160時間
新規利用者の獲得、不定期利用の増加、定期的利用者の利用時間増があり、サービス提供時間は順調に伸びています。休日や時間外の対応も行いました。情報共有のための記録を充実させて、サービスの内容・質に担当者による差がないようにしています。緊急対応・困難事例など地域包括支援センター・地域活動支援センターとの密接な連携を行い、利用者の暮らしを第一に考えたサービス提供を行いました。 


3. 地域福祉ネットワーク作り事業

■ 地域の学習会北本市の後援を受け、コンサート「助け合い、響き合う心」を開催し、多くの参加者を得、被災地支援活動など「てとて」の思いを地域に拡げることができました。 NPO法人取得記念活動報告会を開催し、組合員をはじめ地域の人に「てとて」の具体的な活動の報告を行いました。
■ たすけあいを目的としたコーディネート事業・ エッコロコーディネート受託先であるコミュニティケアクラブ埼玉(CCS)の運営会議に参加し、エッコロ制度のコーディネーターとしてエッコロ制度についての意見を交換しました。コーディネートの担当である生活クラブ熊谷ブロックの地域協議会に参加し連携しています。
■ その他北本市NPO法人情報交換会に参加し、地域の社会資源や課題について知る機会を得ることができました。


4. 福祉有償運送事業

事業開始に向け、実施団体の見学を行い、事業を担う運転者講習を4名が修了しました。具体的な事業開始手続き準備を行いました。


5. その他

■ 被災地支援活動
・ 会員所有の軽自動車を石巻のグループホームへの譲渡のための経費の寄付集めを行いました。
・ 被災地支援活動団体宮北会との連携を行い、活動支援のための寄付金集め・支援物資(手作り品材料)送付を行いました。
・ ハートーマークビューイングに参加し、被災地にハートのパッチワークタペストリーを送りました。
■ ワーカーズコレクティブネットワークジャパン(WNJ)全国会議
・ 千葉で行われた全国会議に4名が参加しました。
・ シンポジウムに参加し、「ワーカーズだからできる生活まるごとたすけあい」として「てとて」の活動報告を行いました。



 2 2012年度事業活動方針、計画 

2011年度と同様、生活さぽーとのサービス提供と、生活クラブの事業、みんなの居場所「わ〜くわっく北本」の運営の柱とします。また、今年度本格的開始となる福祉有償運送事業をてとてのもう一つの柱とするべく、着実な事業運営を目指します。地域の課題を知り、他の社会資源とも連携を深めていくためにも、地域の行事に参加します。


1. 地域コミュニティ事業

みんなの居場所「わ〜くわっく北本」サロン 
目標 サロン利用者:2,180人    教室利用者:670人 
サロンを地域の人にも多く利用してもらえる居場所となるように、定期的にチラシまきなどの広報活動を展開します。 サロン内の新規企画を検討します。引き続き、教室(俳句、書道、手織り・手紬教室、コラージュ体験教室、ほっとカフェ等)を定期的に開講し、新しい企画も検討します。

食事作り
目標 食数:2,490食  月平均207.5食
喫茶メニューの充実を図ります。ランチメニュー、スタッフ配置の改革を行い、生活クラブが支援する形での新規事業の検討を始めます。

一時託児・親子のひろば
一時託児サービス提供時間 140時間
親子のひろば150組企画も居場所の利用者も継続の参加者がいなくなったためちらし等で広めていきます。子育ての基本にも通じる離乳食学習会は、近隣の助産院とも連携をとり参加者を増やします。手作り教室を企画し、子育て中の親が、何かをできる喜びを味わえる場にしていきます。



2. 地域生活サポート事業

生活さぽーと目標 
年間総サービス提供時間 1,800時間
現利用者の方々も加齢や病気の進行により、要望がさらに多様化複雑化してきています。新規利用者対応も含め地域のニーズにこたえていきます。ニーズにこたえるためにもスタッフの増員は急務です。


3. 福祉ネットワーク作り事業

■ コンサート開催被災地支援を含めた私たちの暮らしを考えるコンサートを企画し、地域の人とともに課題解決への道を探ります。
■ エッコロコーディネートエッコロコーディネートの担い手として、受託先のCCS運営会議に参加し、制度がより良く、利用しやすい制度となるよう活動します。
■ その他・ 近隣地域のお祭りなど行事に参加し、広報活動を行うと同時に、地域の課題を知り他の社会資源とも連携を深めていきます。・ 熊谷地域協議会に参加し、地域の課題を共有します。


4. 福祉有償運送事業

事業を着実に開始し、事業の基礎を築きます。地域に事業開始を広報し利用者の獲得を目指します。事業の担い手を地域に広く求め、地域の男性の活躍の場を提供します。事業の安定運営を目指します。   


    平成24年5月19日
                           特定非営利活動法人ワーカーズコレクティブてとて
                          

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